▼11月例会(第357回)の提案は杉澤さん(玉緒小)、広瀬さん(菩提寺北小)。

▼杉澤さんは過去の研究会で得たことを「授業づくりの覚え書き」として提案した。ひびきあい、学び合い、関心意欲態度、教材化、学びの自覚などに分類し、授業の課題などを関連させた内容であった。新しい学習指導要領で教科書が編集され授業の形も変わってきた。開発する際の視点を考え合った。

▼広瀬さんは「連詩」の創作詩の実践を提案。連詩は、数人で一つの詩を作るという創作活動。4人がそれぞれ、一連目を書く。受けて二連目、三連目と用紙を回覧しながら書くというもの。用紙は一巡するので、作品は合同詩になる。起承転結を意識したり発想を丁寧にするなどおもしろさも楽しさもある。また、詩を作る過程で詩集を読むという活動を織り込んでいるので詩の雰囲気の中における学習活動は言語感覚を磨く。提案にもとづき参加者が実際に体験をし理解を深めた。

▼さざなみ句会高点句。ちょっとだけ授業を中断冬の虹(岡嶋) 干し柿の壁に見事な幾何模様(森) 小春日のフラワーポットに葉の三つ(広瀬) 竹箒掃いた後からまた落ち葉(高野) 車窓に南紀の山の青蜜柑(海東) 紅葉見ず見てきたような句を作る(吉永)

▼巻頭には、柏原みか子氏から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)