連絡帳に日記を書く
海 東 貴 利

 子どもたちは毎日連絡帳に翌日の時間割や宿題を書いている。この連絡帳に、日記を書き、おうちの人に読んでもらいサインも書いてもらう『日記ウィーク』に、1週間程度の期間限定で取り組んだ。

 連絡帳に書く日記には、その日の出来事や学習したこと、活動したことを4文でまとめる。「はじめ・中・おわり」の組み立てで書く。「はじめ」には話題提示として大まかに、「中」には、したことを具体的に2文で、「終わり」には、自分の気持ちを書く。書くのは給食のあとの短い時間。昼休みにじっくり書く子もいた。
 当初、はじめに書く「大まかに」、中に書く「具体的に」が難しく、鉛筆が止まってしまった。別々の話題を並べたり、時間の経過を書いたりすることが多くなっていた。4文で書くという意識が強かったためか、具体的な内容が伝わらない文になっていた。

 そこで、日記を書いた連絡帳を提出するときに個別指導を行った。まず、話題を1つに絞って書くことを指導した。話題の絞り込みが難しそうな子には、あれもこれも書きたい気持ちを我慢させ、詳しく書けそうなことを選ぶようにさせた。さらに、中の内容をくわしく書かせるため、「どのように?」「どんなふうに?」「どのくらい?」と聞き取りし、教師との問答の中で出てきた語いを使って書くようにさせた。

 リコーダーのテストがありました。課題曲は「かっこう」でした。1週間前はえんそうできなかったけれど、テストでは先生に「合格」と言ってもらえました。たくさん練習したかいがあったなぁと思います。

 国語で「三年とうげ」を読みました。今日のめあては、「調子よく読める文を見つける。」でした。わたしは、「えいやら えいやら えいやらや・・・」という文を見つけました。この文はリズムがいいので、好きなところです。

 取り組みの後半になると、4つの文で書くことに少し慣れ、はじめ・中・終わりの組み立てを意識して書けるようになってきた。保護者からも連絡帳を通じて感想をいただいた。ふだんの学校生活のようすがよくわかるということで好評だった。特に、子どもに対して簡単なコメントも書いてくださった方もあり、当然作文を書いた本人も上機嫌で、毎日書くことを楽しんでいた。「読んでもらえるから、詳しく書きたい」という相手意識と目的意識が明確になり、のびのび書く姿が見られた。今学期も期間を少し延長し取り組む予定である。
(高島市立マキノ南小)