本棚
それ ほんとう? 1973年に刊行されたものの新装版。ことば遊びの本の傑作。旧版は何度も授業でお世話になった。 あめりかうまれの ありのありすさんが あるあきの あかるいあめのあさ あたらしい あかいあまがさをさし ありあわせの あおいあまぐつをはき … こんな調子で、「あ」のつくことばを多用して、どんどんお話が進んでいく。そして、最後は、 あとあとまで あとがいたんで あわれな ありさまだったって。 「それ ほんとう?」 と終わる。長短はあるものの、50音それぞれを用いた話が収められている。リズムがいいので音読しても楽しい。 例えば、「い」のつくことばを黒板いっぱいに集めて、「まねをして作ってみようか」と誘いかけると、子どもたちは勢い込んで作っていく。国語辞典を使うようになれば、辞典でことばを探しながら作ることもできる。グループで協力しながら作ってもいい。 子どもたちと楽しい時間を過ごすことができる。ぜひお試しを。(常諾真教) |