▼10月例会(第356回)の提案は川那部さん(滋大附小)。「楽しさと言語力の定着を生む複数教材による授業構想」(伝記とわたし)の実践。

▼課題意識をもった多様な言語活動を通して、仲間と練り上げ考えを表現する授業づくりを目指すために、複数教材の活用をした。用意したものは「百年後のふるさとを守る、稲むらの火、マザー・テレサ、キング牧師」の4教材。伝記の読み方をつかむ、様々な伝記を読んで、伝記の特徴をとらえることを軸にして授業を展開した。特に心ひかれた言葉を大事にした授業は、意見の交流を通して練り合いを実現するものであった。

▼研究協議では、伝記を学習する意図を考え合った。伝記の人物は業績、構成につながることに加えて、動機や人物などを中心にして学ぶことで力をつける。授業では、複数教材で育てる力の整合性や指導の方法を考えながら、深める授業について細やかに整理をしながら内容を検討した。

▼さざなみ句会高点句。クレヨンで初めての文敬老日(弓削) ゆったりと今日ふりかえるすすき道(北島) 人生はさほどでもなし西鶴忌(常諾) 秋暮るる破れたポスター色褪せて(岡嶋) 名月を食べるキリンの首長し(好光) 天高し声を揃えて九九唱う(吉永)

▼巻頭には、出井豊二先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)