▼9月例会(第355回)の提案は弓削さん(京女大附小) 。「社会科指導と言語力ー歴史学習」。

▼「歴史的分野においては、学習した内容を活用してその時代を大観し表現する活動や各時代における変革の特色を考えて時代の転換の様子を捉える学習などを通して、歴史的事象について考察・判断しその成果を言葉で表現するなどの学習活動を充実する」(言語活動を充実させる指導と事例)。このことを、@時代の全体像を捉え、整理して話したり書いたりする、A史実について自分の考えを持ち、話したり書いたりするという視点から「歴史に関する知識の多い子」と「指示は素直に聞くが自分で考えがうまく表現できない子」に焦点づけて、明治維新の改革の実践を報告した。

▼社会科教科書に資料を付置して明治維新の改革を2ページに亘って説明をした文章がある。年代・事柄・人物の理解と改革の意味などを考える子どものノートを通して言語力の育成を議論した。

▼さざなみ句会高点句。組体操拍手の空に羊雲(森) 振り向けば夕日に送られ一人道(中嶋) 台風や家族であるという支え(好光) 望月のそこにおったか風呂急ぐ(伊庭) 揺れる窓矢守は耐えて野分かな(常諾) 敬老日ひらがなばかりの感謝状(吉永)

▼巻頭には、川辺一雅氏より玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)