連詩に挑戦しようA 気持ちを詩に表す
蜂 屋 正 雄
連詩を書くことに向けて、1学期は「詩に慣れる」ことを目指し、楽しんで書く子も出てきた。 2学期も連詩に向けての学習を始めた。まずは、教科書の詩の学習。教科書には金子みすずの「ふしぎ」、まどみちおの「よかったなぁ」が掲載されている。どれも四連の詩で繰り返しの表現があり、四連目だけが少し変化がある書き方で綴られている。子どもたちには「作った人がみんなに伝えたいことは何でしょう」という視点で読ませた。 また、行・連といった基本的な用語についても確かめた。 連詩について、教科書には月や花について一連書き、それにつなげて、2人目が第二連を書きすすめていくモデルが示されていた。「題」「第○連」「起承転結」「比喩法(擬人法)会話などについてもおさえてあった。 連詩の活動でも、1学期に引き続き、「楽しさ」を意識して、教科書外から詩を探し、楽しみながら詩を書く活動ができないかと考えて進めた。 第1段階 自分の気持ちを詩に表現する。 谷川俊太郎の「つまんない」を模倣して、つまらないことを書き、「だって〜」に続く理由を書く。子どもたちは、「すぐにうんこになるんだもん」の一節で大笑い。これなら書けるかもという思いにもさせてくれた一節だった。 実際に書くときは、自分の「つまんない」と感じている事がらを中に入れ、楽しそうに書いていた。「何を書いたらいいかわからない」という子には、普段のその子の様子から、好きではないだろうということを聞いたり、反対に、好きであろうことの中から、「つまんないな」と感じることはないかと問いかけたりして書けるように促した。子どもたちは勉強のこと、宿題のこと、習い事のこと、ゲームのことなど、普段の自分たちの生活の中から「つまんない」ことを探して全員、書くことができた。 全員が書けたので発表会をした。早くできた子どもは五つも六つも書いていたので、その中から一つを選ばせて、みんなで詩の朗読会をした。 なるほどと思わせるものあり、みんなで大笑いするものあり、楽しく詩づくりができた。 この楽しさを連詩作りにもつなげたい。 つまんない ゲームしててもつまんない だって、じっさいにはないんだもん (草津市立笠縫東小)
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