▼5月例会(第351回)の提案は蜂屋さん(笠縫東小)。研究主題は「説明文の書き方のヒミツにせまる」であった。研究教材は「ヤドカリとイソギンチャク」(東書)。「なるほど」と「うまいことできているな」を導く感想から構成を明確にする学習活動。

▼学習では、@問いの文を見つける、A段落の内容を確かめる、B要点の見つけ方と段落のまとめ方を理解する、C段落のつながりを確認する、という学習活動を積み上げた。説明文を読みながら、筆者の論述過程及び考え方に触れるという視点を持ちながら、丁寧に的確に理解する力を育てるという指導であった。特に、段落の結びつきを考えることについては、「手引き」の学習指導に重点を置き、楽しさを引き出していた。指導の工夫は、問いの文が複数ある段落のつながりを明確にするところで、文章の仕組みに気づかせていることだった。

▼実践資料としてノートや授業記録が示された。丁寧な学習過程を示すノートであり、指導の方法もきめ細かさが読み取れるものばかりであり、充実した国語教室開きの様子も話題になった。

▼さざなみ句会高点句。あいさつの声重なり外八重桜(三上) そら豆の天に矛向け伸びてゆき(川那部) 春光に余呉の水面光りけり(中嶋) 息をのむ絵画の如き蝶の羽化(蜂屋)

▼巻頭には、林良彦先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)