詩を書いてみよう 〜なりきって書こう
蜂屋 正雄

 今年は4年生を担任することになった。これまで、詩の表現活動に取り組んだことは少なかったが、今年は自己表現を学習の柱にしていきたいと考えた。また、2学期には「連詩」の学習もあることから、いろいろな詩の表現に触れさせておきたいと考えている。

【1時間の流れ】
@工藤直子「おれはカマキリ」を音読する。
 黒板に投影したものを見せながら、教師が音読する。寅さん風、ちびっ子ギャング風など、バリエーションを変えながら読み、子どもたちにも音読させる。
Aどんな読み方ができるか、やってみる。
 自分ならこんな読み方をするぞ、という子に音読をしてもらう。
B詩を書く。
 教師が作った、黒板・えんぴつを主人公にした詩を参考にしながら、子どもたちに詩を書かせる。

 教師の音読をニコニコしながら聞いていた子どもたちは、教師のまねをしながらいろんなカマキリになり切り、表現活動に挑戦していた。元気のいい子がクラスに何人かいて、その子が口火をきるとどんどんと続いた。十分楽しんだところで、「書く」活動に入った。

 わたしはふでばこ 

わたしはふでばこ
毎日、ぱかぱかされて、
自分では、
はたらきものだと思っているの。
「うふふ」
みんなのリーダーよ。
何本でもえんぴつは入るのよ。


 とけい

ぼくはとけい
毎日少しずつ動いているぜ!
毎日、みんなにじろじろ見られて
てれるぜ
毎日 はりを動かすのに
ねるひまも
なにもするひまもないから
もうくたくただぜ!
休む時間がほしいぜ!

 友達同士、書いた詩を読み合いながら面白い表現は真似をしながら、詩の表現を楽しむことができた。語尾を工夫するだけでも楽しい詩になる。
 また、今回、詩を作りながら面白かったことは、子どもたちは何かになりきって詩を書いているが、その中に子ども自身の考えや価値観が現れてくることであった。これからも、機会を捉えて書き連ねていきたい。
(草津市立笠縫東小)