毎日の日記(6年)
白 髭 英 之
4月12日の入学式以降、帰りの会の時間を利用して、毎日「振り返り日記」を書いている。B5サイズのノートを半分に切ったものを一人一人に渡している。1日の自分の生活を落ち着いて振り返ってほしい、自分が書いたことを見て、自分の成長を感じてほしいというのが一番の願いである。加えて(願わくば)文章を書くことへの抵抗感をなくしてほしい、毎日、書き積み重なっていく文章量に喜びを感じてほしいという願いもある。 子どもたちは、その日に考えたり思ったりしたことなどを書いている。ふだんは、書く内容については問わないが、今日は書く材料に乏しいかなと思う時は、テーマを設ける時がある。 先日は「今日の1日は○○」として、○○には繰り返し言葉などをあてはめて、振り返り日記を書くことにした。 ◆自分の体調を書いた子ども 「ズキズキ」=足をけがして、今歩くたびに痛い。 「へろへろ」=とっても疲れた1日だったよう。 「へとへと」=同じく、疲れたもよう。 「ギュルギュル」=朝からお腹が痛いのを我慢して、1日がんばった。 「どよどよ」=今日は朝から体がどよどよしていて、体育をしたらさらにしんどくなった。 「コンコン」=この間からせきがとまらない。しいどいよ。 「ハァハァ」=今日は何回も何回も練習をして、暑かったし疲れてしまいました…。 ◆自分の気持ちを書いた子ども 「どきどき」=市陸上記録会でリレーの代表選手に選ばれた。 「ウキウキ」=どうやら、うれしいことがあったらしい。 「イライラ」=新しい単元に入った算数で、意味がわからなくて、自分の思い通りにできなくて…。 「ヤレヤレ」=いろんな人に、いろんなことを言ってしまって…。 ◆同じうまくいったことでも 「びゅんびゅん」=彦根市陸上記録会種目である二人三脚リレーの練習で、息が合ってうまくできた。 「ズンズン」=二人三脚リレーでズンズン足が前に進んだ。 ◆いろんな言葉 「ん〜」=普通の1日で、特に何もなかった。 「いろいろ」=喜んだり楽しかったり腹が立ったり困ったり…。だから、ニコニコでもプンプンでもシクシクでもなく、いろいろでした。 「ほわほわ」=休み明けなので、体がほわほわしています。 その日の子どもたちの行動や心情に加えて、語彙の豊かさ・乏しさ、文法や漢字の習得状況など、いろんなことが見えてくる。ただ、子どもたちは穏やかに、時には思い返し笑いをしながら書いている。そんな雰囲気を大切にしたいと思う。 (彦根市立城南小)
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