▼8月例会(第342回)の提案は川那部さん(滋賀大附属小)。伝統文化について。

▼研究主題「感性とものの見方、感じ方を育てる古典の授業」。研究内容は「親しみやすい古文や漢文、近代短歌の文語調の文章について内容の大体を知り、音読すること」「古典について解説した文章を読み、昔の人のものの見方や感じ方を育てる」。徒然草を教材にして展開した。徒然草の序段の音読、解釈をしながら、ものの見方や考え方を深めるという授業。参考資料として漫画を活用した。また、「堀池の僧正」「木登りの名人」などの音読と暗誦を実践。

▼研究協議では次のことを話題にして実践のつながりを考えた。
○随筆を読むという観点について。
○内容は、意味とともに古典に関わる情報。古典に関わる情報とは、出典や人物について。
○副教材として活用した漫画の効果と課題。効果として意味の理解が手軽にできること。課題としては、漫画の読み方の限界。

▼さざなみ句会高点句。打ち水の後も残らずアスファルト(西村) 夏馳走岩蠣殻ごとでんとあり(中嶋) 人気ない昼の団地や百日紅(常諾) 空白の原稿用紙法師蝉(川那部) 石清水両手で器蘇生する(高野) うちの子になりきっている甲虫(吉永)

▼巻頭には武井英昭先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)