教室のITC活用 〜言葉の三角形〜
高 野 靖 人

 大津市の小学校は、現在各教室に50インチの地デジテレビとインターネットにつながったパソコンが設置されている。業者による設置は、昨年度末だったのだが、テレビとパソコンとの接続はできていなかったので、本校では、家庭訪問期間に、教務2名と私で、全学級のテレビとパソコンの接続(画像・音声)を実施した。これで、パソコンのモニターとして、テレビの大画面が活用できるようになった。
 と言っても、パソコン・テレビとしての活用は限られている。一部の学級で、授業に関係するホームページや動画を見せたりすろ程度と聞いている。
 そこで、本年度、私が初任者の学級で示範授業を行う際には、必ずパソコン・テレビを補助黒板として、プレゼンや資料提示等に活用している。という記述からも分かるように、本年度も、初任者研修の拠点校指導員をしている。本年度は、拠点校に2名(2年・3年)、兼務校の志賀小学校に2名(2年・4年)と、2名配置校2校を 行き来して、指導している。

 話題を戻して、パソコン・テレビを活用した最近の示範授業から。国語「言葉の三角形」。同じ文字から始まる言葉や文を、1文字ずつ増やしていって、三角形を形作る言葉遊びである。2年生は12字まで書ける用紙を用い、3・4年生は18字まで書ける用紙を用いた。指導手順は、
 @テレビ画面で、「言葉の三角形」というタイトルを提示。
 Aテレビ画面で、用紙を書くための、ルールを知らせる。 
 B黒板を使って、「あ」から始まる三角形を学級全員で作る。10文字程度まで。
 Cテレビ画面で、指導者の25文字まで書いた手本を見せ、一部紹介する。
 D用紙を配布し、「あ」以外の文字から始めた「言葉の三角形」を書く。
 E最後の十分間に用紙を集め、全員の作品を紹介(最後の2・3行を読んで)する。

2年生の作品例
  こ
  こま
  コアラ
  コアラだ
  コックさん
  こまであそぶ
  ことばであそぶ
  ことばでいいます
  こまはたのしいです
  コックさんはおおきい
  コアラさんはかわいいね
  ことばはたいせつなのです

 1枚(12行)完成したら、文字を変えて、続ける。20分程度で3枚完成させた子どももいた。この学級(28名)では、18枚完成させることができた。
(大津市立仰木の里東小)