友だちの作文を読んで、学び合う
蜂 屋 正 雄

 草津市では、1月のこの時期に「健康作文」というものを書く。日々の自分の生活をふりかえり、健康維持に関して、どのようなことに気をつけて生活しているかを文章にまとめている。

 今回は、この作文を書くにあたり、2時間の学習単元を仕組んでみた。
(1) 「健康」とは何かをイメージ図で共有する。
(2) 体の健康と心の健康に分ける。
(3) はじめ、中、おわり、を意識して文を組み立てる。
(4) 友だちの作文を読み、感想を書き合う。

 「健康」というイメージの共有は、黒板の真ん中に「健康」と書いて、子どもたちのイメージが広がるままにつなげていった。大きくは心の健康と体の健康に分かれた。「はみがき」「手洗いうがい」といった体の健康に関するものや「スポーツをすると心がスッとする」「好きなことをする」など、ストレスを感じたときにどう発散するかといったことも出てきた。

 子どもたちは「はじめ」「中」「おわり」に「みんなで健康について考えたこと」「私が健康のためにしてること」「友だちの話などを聞いて、これからしていきたいこと」という構成で作文作りに入った。蜂屋先生が書くとすると、ということで「はじめ」と「なか」の数行文を見本として提示した。

 時間内に書けた者同士で、作文を読み合い、付箋に感想を書いて貼っていった。友だちの思う「健康」や「お家での約束」「ストレス発散の方法」など、友だちの健康法を教えてもらうとともに、「頑張って続けてください」「面白いストレス発散の方法ですね、私もやってみようと思います」「ランニングを毎日続けているのがすごいね」など、自分のしてきた週間を認められることもうれしかった様子である。

 子どもたちに文章はいろいろと書かせるが、書いたことに関する評価や感想は担任が書いて終わることが多い。自分の生活や友だちの生活、思いにふれることでお互いをよりよく知ることができたのではないか、また、文章を書くことに喜びを感じることもできた学習であったのではないかと思い、機会を生かしてこれからも感想を書き合う学習もしていきたい。
(草津市立笠縫東小)