▼8月例会(第330回)の提案は谷口さん(竜王西小)。研究教材は「川の自然」(大書)。川那部さん(附属小)。研究教材は「白いぼうし」(光村)

▼谷口さんの研究主題は「筆者の考え方の述べ方に着目して読む」。 @文章を段落毎に読む、A事実と筆者の考えを区別しながら読む、B要旨をまとめるという学習過程。協議では教材の特性や要旨を書かせる方法等が話題になった。特に文章構成の捉え方について深めるとともに書くことについても考えを交流した。

▼川那部さんは「複数教材による国語学習の基礎力を育てる授業構想」。教材「白いぼうし」を読むことで読みの視点を見つける。その視点で同じ作者の作品を読むという授業構成。好きな作品の発表会が意欲的である。しかも、発言の生かし方がよく分かる授業提案であった。1冊の本を読むという活動から生まれる読書意欲の高まりの生かし方なども話題になった。

▼さざなみ句会高点句。奥飛騨の空気も添えて夏料理(高野) 手付かずの原稿用紙法師蝉(川那部) 一瞬の反転世界夜の雷(常諾) 帰る背は十人十色夏の夕(北島) イチゴゼリー落としてみたい夏の土(中嶋) 学校園糸瓜の如く胡瓜熟れ(森) 投げる度肩で息する草野球(吉永) 

▼巻頭には原俊雄先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)