4年生の俳句教室 〜極暑〜
好 光 幹 雄

T もうすぐ夏休みですね。そしていよいよ暑い毎日が始まります。暑い日のこと単に暑いと言うのではなくていろいろな言葉があるんですよ。
 例えば、「酷暑」。猛烈に暑い日のことですね。またこの「猛」を使って「猛暑」もありますね。それから「極暑」「熱暑」「炎暑」同じく「炎」を使って「炎天」もあります。
 暑さをしのぐために水をまきますね。あれを「打ち水」と言います。石畳や庭の石が水に打たれるとそれだけで涼しげな感じ がしますね。見て涼しさを感じるものには他に何がありますか。
C 金魚。
T 涼しく感じますね。それからガラスの器の水の中に花が咲いているものを見たことがありますか。あれを「水中花」と言います。他にも簾や葦簀を見ると涼しさを感じますね。
 では音ではどうでしょうか。音でも涼しさを感じるものがありますよ。何か分かりますか。よく窓などにつるすものです。 C 「風鈴」です。
T 家に風鈴を吊している人はいますか。あの「リーン」と鳴る音は如何にも涼しさを感じさせますね。
 さあいよいよ夏休みと言えば楽しいことがいっぱいありますね。夏の祭は。
C 「夏祭」。
T そして夏祭と言えば「花火大会」。大きな打ち上げ花火は「大花火」。大きな花火を遠くから見ることを「遠花火」。手に持ってする小さな花火は。
C 手持ち花火。
T 「手花火」と言います。花火でこんな俳句を作った友だちがいます。4年生の女の子の作品です。

 大花火 光の雨が ふってくる

 きれいな俳句ですね。「光の雨」と表現したところにこの句の素晴らしさがあると思います。柳の枝のように光がふってくる花火のことを例えたのでしょうね。
 ところで、夏祭で売っているものと言えば。
C「かき氷」。
T いろんなシロップがありますね。みんなはどの味が好きですか。
C イチゴ、メロン、レモン、抹茶、それからブルーハワイなんかもあります。
T 先生は抹茶が大好きです。それから飲み物ならどんなものがありますか。瓶にビー玉の入っているを知っていますよね。
C 「ラムネ」です。
T この夏、夏にしか感じられないものを十分に味わってください。

<児童作品>  大花火 自分の心も 打ち上がる
 甲子園 なみだでにじむ 土の色
 弟が じんべいさん着て 夏祭

 打ち水や呼吸している石畳  幹雄
(大津市立堅田小)