本棚
活用力をつける国語科授業の改善 国語科の授業の課題として、著者は次の2点を指摘している。 1つは、国語は大事だと教師も子どもも思っている。しかし、「難しい」「分かりにくい」と言われ、「勉強の仕方が分からない」という子に適切な方法が示せず、何となく授業が進み、終わっていく。 2つは、国語科で育てた力がどのように他教科の学習に役立っているのか、子どもの言語生活の向上に役立っているのか。学習の成果が曖昧で、できたことや分かったことがはっきりしない。 その解決策が「活用」である。本書の主旨は、「活用力」を育てるということを意識して、授業を改善することである。 国語の勉強をしっかりすると、「他教科の学習に役立つ」「生活が豊かになる」「人間関係が上手にできるようになる」というように、国語科の目標をとらえ直すと、「活用」を重視することの意味がわかりやすい。「活用力」を育てるためには、その基礎となる知識・技能の習得ができていなくてはならない。 実際の授業場面で、どう改善していけばいいのかを多くの事例をあげて説明している。大学教授、附属小学校長でありながら、今も授業をされている著者ならではの実践を通した具体的な改善提案はすぐに教室で役立つ。 T 活用力をつける国語科の授業 U 国語力を人間力としてとらえ子どもを変える V 活用力・国語力の育成と学校づくり W 活用力を育てる国語か授業改善のポイント X 活用力を育てる国語か授業改善の実際 (常諾真教)
|