ふるさとブックを作る〜6年総合的な学習の時間〜
中 嶋 芳 弘

 昨年の6年生は「総合的な学習の時間」に、「みんなで生きる町《友、遊、優…》」をテーマにふるさとを調べる学習に取り組んだ。
○将来、成長した子どもたちが、友になった人に誇らしくふるさとのことを語ることができるなら、ふるさとはさらに輝いて見えるだろう。
○共に遊び暮らす地域のことを、下級生にお兄さんお姉さんとして、話して聞かせることができたらどんなに素晴らしいだろう。
○地域が暮らしやすくなるように働いて下さった先人のことを知り、お世話になってきた地域の方に優しく接することができたら、地域を担う力が育まれるだろう。
 そんな願いのもと、子どもたちは図書室の本で、インターネットで、調査に出かけインタビューをして、自分たちの住んでいる地域を調べた。そして、調べたことを元にして「河瀬かるた」を作り、下級生に伝えた。

 今年の6年生は、まずこの「河瀬かるた」で遊びながら地域を調べる学習への関心を高めた。
「お兄さん、お姉さんのように地域を調べたい。」
「インターネットで調べたら、どんなことがわかるだろう。」
「地域に出かけ、自分の目で見たり、地域の人からお話を聞いたりしてみたい。」
 そして、学習が始まった。
人に優しい施設を知ろう
 ・河瀬駅の「ユニバーサルデザイン」など
人に優しい町への歴史を知ろう
 ・国道8号線の「横断陸橋」
 ・「ふたば保育園」
 ・「WAっとねす春日」
 ・「春日大橋」など
先人が切り開いてきた河瀬の歴史を知ろう
 ・「河瀬駅の歴史」
 ・「法蔵寺」「妙徳寺」
 ・「河瀬神社」
 ・「鉄道」「道路」「学校」など
地域に伝わる文化や地域の先人を知ろう
 ・「河瀬神社の祭り」
 ・「江州音頭 桜川大龍」など

 河瀬の歴史や優しさを求めて、子どもたちはインターネットで下調べしたり、図書室の本で調べたり、地域を探検したり…。その活動の中には、目的とする学習の他にもたくさんの学びがあった。
 o調査活動の計画を立てる。 o訪問先に説明をお願いする。 oまとめ方を考える。
 今、子どもたちは、調べたことを「ふるさとガイドブック」にまとめ、互いに読み合ったりして、地域への学びをさらに深めているところである。
(彦根市立河瀬小)