▼5月例会(第315回)の提案は、蜂屋さん(笠縫東小)好光さん(堅田小)。

▼蜂屋さんは「国語力を意識した理科の学習指導」、発芽の学習における言語力に光を当てたもの。考えの基本は科学的な考え方を獲得する過程を「言語化、文章化すること」の意味について、科学的な概念と言語の関係について考え、国語科の授業へ広げていった。特に、予想や考察など子どもの学習を表現と結びつけ、ノートの在り方にも力を注いだ。また、この提案の他に、日々、教師が科学的な小話を続け、それがどのように子どもの心に響いているかという提案もあり、新しい教室作りの意欲を感じた。

▼好光さんは「読解力と言語感覚について」。言語感覚の三要素である、美醜・正誤・適否についてその関係を捉えると共に言語感覚を基軸にした国語力の構造について提案した。内容は、@教師の言語感覚、A豊かな言語活動ができる学級作り、B継続と変化、C実践など視点を明確にした内容であった。

▼さざなみ句会高点句。牡丹咲く庭の宇宙の芯となる(常諾) 掌に乗せておきたいしゃぼん玉(吉永) 豊かさに憧れし日々昭和の日(北島) げんげ田や幸せ繋ぐ首飾り(好光) 風薫る乗換駅の日曜日(杉澤)

▼巻頭には、中田祐二先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)