いくつかの意味のある言葉
中 嶋 芳 弘

 国語の教科書「言葉って、おもしろいな《わたしたちの言葉》」(光村6年)の学習から。
 いくつかの意味をもつ言葉がいろいろある。まず、その言葉を国語辞典で探して、ノートに書き出す。次にそれを使って短作文に取り組む。例を示すと、子どもたちは勢いづいて書き始めた。

   パソコン
 パソコンを運ぶ約束の日。パソコンを運ぼうと車でその人の家に行った。
 そして、パソコンを運ぼうとしたら軽かった。
 家でおろそうとしたら、「ごきっ、痛い。」
 腰をひねってしまった。病院に行った。医者が数日で治ると言った。普通は一週間ぐらいかかるが数日だから、けがは軽い。心配する必要はなかった。

   すっきり
 今日は、久しぶりに部屋のそうじをした。前とは全然違ってきれいになった。外へ出てみると、小さくてきれいな花が咲いていた。その花を頭に付けて歩いていると、道には空きかんやゴミがたくさん落ちていた。私は、すごくいやな気分になってゴミをひろった。すると道は見違えるようにきれいになった。何だかすごくすっきりした気分になった。

   重い
 やばい。私は終わりだ。
「病気が重い。」
と言われた。はあ、気が重い。体が重い。最悪だ。
 だけど、病気が重いというのは、間違いで大丈夫だった。

   暗い友達が
 久しぶりに友達の家に行った。友達は暗い様子だった。心配しつつ部屋には行ったら部屋も暗かった。友達のお母さんに聞いたらうつ病になったらしい。私が明るく話しかけたら、友達もだんだん明るくなって、部屋の電気をつけて部屋も明るくなった。お母さんがびっくりしてお菓子をたくさんくれた。

   明るい
 私の友達は、明るい友達だ。明るい友達と居ると、私まで明るくなってきそうだ。
 図工の授業で明るい色の絵の具を使ったよ。
 今日は天気がいいので、私の部屋は、電気もいらないくらい明るかったよ。

通信文集に載せる。みんなで読む。卒業の日まで、国語教室は続いていく。
(彦根市立河瀬小)