「河瀬かるた」を作る
中 嶋 芳 弘
子どもが学校で身につけた力を、学校外に出た時、地域に出た時、社会に出た時に本当に発揮できるようにするには、教師自らが地域を理解しなければと考え、昨年度は、地域の環境や歴史について自己研修を進めてきた。今年は、その研究成果を活用すると共に、地域と地域の方を学びの材料として6年生の「総合的な学習の時間」の実践を進めた。 オリエンテーションで、 「私たちの力で、自分たちの住んでいる地域を調べ、地域のみなさんや下級生に伝えよう。」 と、子どもたちに呼びかけて学習が始まった。 次に、個人個人がしてみたい活動やできそうなテーマと内容を考え、それを交流する場を設け、始まる学習活動への期待感を高めていった。この取り組みによって、自分の気づかなかったような視点や内容について気づいたり、もっと「みんなで生きる町」を知るために調べるとよい所やその方法を知っておく方がよいことに気付いていった。 そこで、自分のテーマをしっかりと決定できるようにするために、この後、次のような活動を取り入れていった。 みんなで生きる町を知るために調べるとよい所を探すため、本やインターネットでざっと調べたり、家の人や地域の人に聞いてきたりする。 続いて、テーマや地域別に、探険隊を組織し、グループ毎に探険の計画を立てて、現地に出かけての調査活動に取りかかった。そのために、依頼状を書いたり、お願いの挨拶を考えたり、調査したことを「ふるさとブック」にまとめたりと言語の活動がどんどん連なっていった。 そして、最後が「河瀬かるた」である。調べたことを元に、かるたを作ってお世話になった地域の方や在校生に配ろうというわけである。かるたの言葉・説明の絵図・説明の言葉、お礼状、お礼の言葉、在校生に贈る言葉と活動は続いている。 選抜「河瀬かるた」の言葉から あ 秋の紅葉美しい 中山道 ケヤキ並木 い 医王山極楽寺 薬師如来を まつる寺 う 運動場 彦根で一番広い 河瀬小 え 江戸時代に タイムスリップ 中山道の松並木 お 大きいよ 堀のお寺の 鐘つき堂 か 河瀬駅 いろんな電車 走ってる き きれいだね 法蔵寺の 大イチョウ く くらいとこ 河手主水が ありました け ケヤキの木 広野にある 有名な樹 こ 子どもたち たくさん学んだ 博習学校 (彦根市立河瀬小)
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