本棚
シンプルに使うパソコン術 パソコンを使い始めて20年余になる。初期の頃は命令しなければ動かなかったし、命令したことだけしか動作しなかった。命令が間違っていれば動かない。今はずいぶんと便利になった。しかし、使いやすくなったかというと、そうは思えない。 WINDOWSは肥大化する一方で、必要な機能がどこにあるのかわからない。市販ソフトは不要な機能がいっぱい付いている。プロでも使えるということは、素人には使いにくいということである。して欲しくない動作を勝手にしないように無駄な機能はできるだけ停止状態にして使っている。 そんな嘆きに救いの道を示してくれるのが、本書である。 著者はまず、「買ったままで使うな」という。指示どおり「シンプルに使うための初期設定」をするだけでも、ずいぶん使い勝手がよくなる。さらに電子メールやWEBブラウザをより快適に使う方法。 シンプルなパソコン環境を作るために著者が勧めるのは、フリーソフトである。機能が限定されているので、自分に必要なものだけを選べばよい。優れたフリーソフトがたくさん紹介されている。1つずつダウンロードして、インストールしなければならないので最初は手間がかかるが、いったん環境を構築してしまえば、快適に使える。(常諾真教) |