意見文を書こう〜コメント力をつけよう
蜂 屋 正 雄

 1学期、自分の考えを発表する場として、スピーチに取り組んできたが、相手の意見に対して自分の意見を示すことがどれくらいできるのだろうと思い、意見文の学習を考えてみた。
 「よりよい学級にしていくために、6年2組にこれがプラスされるといいな」と思うことを考え、意見文という形で発表し、それに感想と自分の考えを加えたコメントを書き加える時間を設定した。

【学習の流れ】
1 意見文って何だろう
 教師が書いた「あいさつ」についての日記と意見文を示し、どちらが意見文かを問うた。日記と意見文の違いを見比べ、意見文とはどういう文かを確かめた。

2 コメントを書いてみよう
 教師の意見文にある「毎日全員にあいさつをしてはどうですか」という意見について、コメントを書かせた。書き方は(賛成か反対か)(その理由)(あれば具体的な提案)の3つを書くように指示した。「全員にするのは堅苦しい」「朝会った友だち全員とすればいい」など、現実的な「一部反対」のコメントにみんなが賛意を示していた。

3 意見文を書いてみよう
 次は、自分で意見文を書いてみた。「言葉遣い」「給食の食べ方」「時間を守ること」など、日頃思っているいろんなことが意見として出てきた。
 意見文の構成は「はじめ」「中」「おわり」という形とし、説明文「イースター島にはなぜ森林がないのか」の話の流れ、「これからする話」「具体的な事実・エピソード」「自分の提案」ということを意識するように指示した。

4 友達の文章にコメントを書こう
 班の中でお互いの意見文を読みあい、コメントを書きあった。友達の考えていることについて、自分のコメントを書いたり、他の人のコメントを見たりしていろんな考え・価値観に触れることができた。「僕も気をつけようと思った」「私もそう思います」といったコメントが見られた。基本的に「賛成」コメントが多かったし、また、賛成しか書かれないような意見文が多かった。

 1学期の最後に行ったため、この意見文に対して、学級で具体的に取り組むところまでは行っていないが、2学期のはじめに学級の目標と共に子どもたちと話し合っていきたい。
 自分の考えを発信する1つの方法として、意見文・コメントということを生かして学級経営に取り組んでみたい。
(草津市立笠縫東小)