![]() ▼気持ちが合わない友達について語るとき「いつもいたずらをして困る」「みんなが迷惑をしている」という言葉を好んで使う子がいる。子どもの使う「いつも」や「みんな」に気をつけた方がよいという知恵をいつのまにか身に付けてきた。諍いの程度にもよるが、大きな喧嘩になる前に、時間をかけて「いつも」や「みんな」と解きほぐしていくといつの間にか「ぼくも悪かったのだけれど」とか「いたずらをしようとする気持ちはぼくにもあるのだけれど」という自省の言葉も生まれてくる。言葉で考えるということの尊さを共有できる時である。 ▼今の子どもたちは、豊かな人間関係を生み出す言葉をあまり知らないような気がする。「ごめんなさい・ありがとう・いっしょにしよう」など良い言葉が身近にあるのに。(吉永幸司) |