地域のカルタを作ろう(6年)
池 嵜 繁 伸
自分たちの地域に愛着を持ち、誇りをもって生活していくために次のような活動を仕組んだ。 1 フィールドワーク 学区の歴史、自然、建造物などに関するフィールドワークを実施する。 フィールドワークの中で地域の方からお話しいただく機会を設ける。地域の方々から直接話を聞くことで、学区についてもっと知りたいという気持ちを膨らませるとともに、身近に教えていただける人がいることに気づかせる。 こうして、地域での生活や今までの学習で蓄えた情報とフィールドワークなどによる取材活動をもとにして「平田カルタ」を作成していくことにした。 この学習のテーマは「ふるさとを見つめる」活動である。そして、ふるさとである平田の素晴らしさをカルタとして残し、子ども達がそれで遊ぶことを通してさらに地域への愛着を深めていければと考える。 2 解説文を書く 解説文は、自分のテーマの事実や歴史、テーマについての自分の願いやや思いを分かりやすく説明した文章であること。その解説文の中から読み札のキーワードになるものをあげ、読み札を作っていくことなどを説明した。事実や歴史をきちんとふまえ、ふるさとに対する自分の願いや思いを織り込んだ読み札が考えられるように解説文をそれぞれが考えていった。 3 キーワードをあげる 解説文をもとに読み札にふさわしい「これだけは伝えたい」というおすすめのキーワードをそれぞれが決めた。これは、グループで読み札をつくる際、グループの3人それぞれが持ち寄り、話し合いに深まりをもたせるためである。 4 読み札を考える(グループ) 上の句はテーマに関する事実について、下の句は自分たちの願いや思いについて表現させようと考えた。キーワードをもとに根拠を示しながら話し合うことを通して読み札づくりに取り組んだ。 5 絵札をつくる 〔作品例〕 明照寺 松尾芭蕉が訪れた みんなでしよう俳句づくりを そして、自分たちの手でつくりあげた「平田カルタ」を卒業記念として学校に残すという大きな目標を達成することができた。 友達の考えを知ったり、自分の考えを確かにしたりする話し合いによって、よりよいものができるという実感を数多く味わわせたい。その実感が、次の話し合いへの原動力となると考える。 (彦根市立平田小)
|