▼1月例会(第267回)の提案は岡嶋さん(附属小)。「想像したこと書く」(3年・自作教材)で、物語文を書くという創作活動を提案した。

▼指導過程は、@モデルにした短編を分析し文章の構成を共通理解をする、A物語の舞台や出来事を設定し互いの思いを交流する、B物語の展開の条件を理解し構成を考えて書く、C推敲、批正をしながら作品として完成をする。

▼研究協議では次のことについて深めあった。
 まず、書くことにおける「想像する」ということの意味について。物語の展開を考える上で想像力は大事な能力である。読むこと、聞くことと違って、想像したことが文章表現に反映をするという特性があり、意欲につながる。しかしどのような学習行為が「想像すること」になるかということを理解させないと、「書く」という活動の経験だけになり、分かりにくいので、指導内容の検討が必要であること。
 次に、評価については、目標を吟味し「できた」かどうかという視点をもって授業に臨まないと、結果によって是非を話題にするという傾向になる。そのためには、書く前の指導では、活動と内容が一体となるように留意すること。更に、研究資料としての授業記録の整備が話題になった。

▼巻頭には、上杉政男先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)