▼3月例会(第277回)の提案は広瀬さん(石部南小)。

▼研究主題「発見を学びに高める広く深く読む指導」。教材は「もうどう犬の訓練」(東書3下)
 指導目標は、@盲導犬のしつけと訓練を文章に即して正確に読み取ることができる、A盲導犬に関する様々な本を読み、発見したことを交流することができる、であった。
 授業の形態は、教材を丁寧に読み、そこで育った関心を読書に広げ、考えを交流するもの。指導の重点は「教材文のを読みを生かした自力の読み」であった。

▼教材「もうどう犬の訓練」は盲導犬についてある程度の知識をもっている子にとってはわかりやすい。それは訓練の説明が中心であるということに根拠を置く。しかし、3年生の子どもの実態から考えるとそれほどしっかりとした基礎知識を持っているとはいえない。実態を「充分に知らない」ということを考えると、知らない部分を自覚しながら新しい知識を求めていこうとする耕しをすることが「発見」であろう。
 驚き、感動、納得を共有しながら文章に立ち戻る過程で自ら読みが確立するのであろうと考える必要があることなどが協議の中心になった。国語科における総合力と関わらせながら年間計画を見通していく必要性も話題になった。

▼巻頭には、大杉稔先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)