リ レ ー 物 語 〜4年生のパソコン学習〜
高 野 靖 人

 4年生の2クラスで、週1時間総合的な学習(パソコン学習)を入り授業として行っている。
 コンピューター室で行う学習で、楽しみながらパソコン活用の能力が高まるように、お絵かき・レポート作成・プレゼンテ−ション・インターネット・メールのやりとりなどを計画的に進めた。児童用のネットワークパソコンが10台と少ないため、順番に個人作業するなど制約もあったのだが、複数のデジカメ写真を取り込んで、宿泊体験のレポートをまとめる学習などを2学期には実施した。

 そして、3学期。小グループでの、共同作品づくりを行った。

 リレー物語とは、「みのり」のパソコン学習・3学期に行った、小グループでの共同創作です。学習の手順は、次の通りです。
1 クラス10グループに分かれる(子ども達の話し合いで)。3、4人のグループ。
2 物語を書く順番を決める。パソコンソフト(一太郎スマイル)を使って。
3 1番の人が、登場人物・時代・場所・お話の構成などと書き出しを考え、1段落程度書く(キーボードで)。残りの人は、読書などをしている。
4 きりのいいところで、2番手とこうたい。2番目の人は、ここで初めて物語を読み、つづきを1段落程度書く。(これをくりかえす。全員終われば、また1番目の人に)
5 そろそろ終われそうに感じたら、初めてグループ全員で話し合う。「むすび」や「物語の題名」について。
6 「むすび」「題名」を書いたら、読み直してタイプミスなどを直して完成。
7 教師が印刷した後、もう一度チェック・修正。

※ グループによっては、書く順番をかえて2作、3作と完成させてから、メンバーみんなで、公開する作品を選びました。
 様々なタイプの作品をお楽しみ下さい。
 これは、学年の作品を文集にまとめた時に、目次のそばに書いた「そえがき」である。

 共同執筆者でも、物語の展開がわからないところが楽しいらしく、慣れないキーボードに苦戦しながらも、どの子もが意欲的に取り組めた。「くまくまとネココの悲劇」「といれ物語」「ジャングル脱出物語」「ドラえもん時代の未来戦争」…童話あり、劇画風ありの作品、どうです、読んでみたくなったでしょう。
(大津市立仰木の里小)