カレー屋さんに学ぶ、作文の書き方(4年)
蜂 屋 正 雄

 1学期から、作文を書くときには「カレー屋さんになりましょう」と言ってきた。
 作り方のポイントは4点。
 @(メニュー)題を工夫する
 A(材  料)書く内容
 B(調理方法)文末を意識する
 C(盛りつけ)はじめ、中、終わりを意識する

@ 題を工夫する
 カレー屋さんのメニューは、ただ「カレー」とは書いていない。「海鮮カレー」「特選カツカレー」「こだわりの煮込みカレー」など、「食べたくなる」ように工夫を凝らしたメニューになっている。それに習って「読みたくなる」ような題を考える。
 ただし、書いていくうちにもっとよい題を思いつくかもしれないので、題は変えてもよいこと、最後に付けてもよいこととした。

A 材  料
 カレーの材料。新鮮かつ自分でしか用意できないものを多く使うとよい。
 何について紹介するのか・それをはじめた動機・続けていたときのエピソード・これからのこと、などの項目について内容を考える。

B 調理方法
 味を調える。読んだ感じが自然になるように、語尾を整える。常体と敬体、体験と伝聞・考えなどが分かるように書くことを意識させる。
・〜だった(体験)
・〜だそうだ(聞いたこと)
・〜だと思う(考えたこと・思ったこと)
といった語尾を意識して書く。

C 盛りつけ
 「目で食べる」という言葉があるように、見た目も大切。字の丁寧さ、原稿用紙の使い方も大切であることを伝えた。題の書き方、名前の書き方、段落の分け方について、見本を見せて説明した。

 毎学期同じことをしているので、少しずつ身に付いてきたように思う。
 今回は「健康体験作文」に取り組んだ。下書きの時に、具体的に書く内容を示したので、「何を書いたらいいの?」という子も、「材料」を集めることができた。
 「いつでも手洗い」「健康づくりのために続けるスイミング」「なわとびがうまくできるようになりたい!」「健康のために毎日牛乳」等、題名を工夫することもできた。
 また、題・盛りつけ・書き出しを中心に教師のコメントを書き、清書に生かせるようにした。
(草津市立笠縫東小)