▼12月の例会(第274回)は第9回『新しい国語実践』の研究会千葉大会(犬吠埼京成ホテル)に参加し研修を深めた。

▼研究主題「子どもに基礎・基本の国語力をつける実践のためにー目標・指導・評価の一体化を図る国語科の授業ー」のもと5分科会で実践を交流した。

▼「ほととぎす銚子は国のとっぱすれ」(古帳庵)を引用して実行委員長の野口芳宣先生(千葉)の大会に賭ける思いを披露された後、代表の須田実先生から実践の大切さについてご指導があった。

▼「雪が降ると鉛筆の字が濃くなる」という一文を出され、子どもの心を感じる授業の大切さをお話されている間、この文を書いた子のことを考えていた。字が濃くなるという言い方は高学年だろうとか新しい学年、あるいは学校に進級、進学を意識し、身を引き締めてノートに向かっている姿等を想像しながら、緊張して聞き入った。年末という時期、全国の実践家が一同に会し、期待通り実りのある会であった。文科省教科調査官の井上一郎先生・富山哲也先生からの国語力について講義・講話もあり、充実した2日間であった。

▼平成17年度の第10回大会は滋賀で開催する。

▼巻頭には、張松気氏から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)