▼11月例会(第273回)の提案は川上さん(河南中学校)。研究教材は「空中ブランコ乗りのキキ」(三省堂 1年)

▼「物語の中で表現されている豊かな言語にふれさせるとともに、ファンタジーのおもしろさを味わせる」ことを目的に次のような指導をした。
○場面ごとに、時・場所、登場人物をまとめる。
○場面に小見出しをつけ、主人公の気持ちをまとめる。
○意見の交流をしながら主題について考えを深める。
 学習活動として「5話完結でテレビのアニメを作ることになった。どのようなタイトルをつけるか」という課題を設けて解決を図るというものであった。

▼研究協議では、主人公の心情の変化を表現と結びながら読み深める過程において適切な学習活動であったかどうか。また、場面を区切り、小見出しやタイトルをつけることによってどのような力を育てるのか、その可能性と限界について。自分の読み取りを話し合いで深める過程で留意することのポイントの検討など、細部にわたって話し合った。

▼提案を含めて、各人が発行したり活用したりした資料をもとに、話し合う機会をもち、互いの実践の交流を含め情報交換も行っている。

▼巻頭には、北田夏生先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)