▼9月例会(第270回)は、編集会議・実践国語研究会運営委員会・夏期休暇中研究会報告・提案と充実した1日だった。

▼研究提案の概要は次の通り。
○「段階的に話す力・聞く力を育てるスピーチ」(杉澤さん・能登川西小)は、力の学習段階(ステップ)を決め、子どもの力がどの段階まで伸びているかを見定めながら指導を工夫するという方法を提案した。各段階にはキーワードがありそれが評価の目安になる。

○「友達の考えと自分の考えを比べて話すための学習づくり」(岡嶋さん・佐山小)は、その時々の思いを自由に話す子どもから、話し合いの約束を見つけていく過程で「同じ・違う・似ている」を使って話せる子に育てようと教材を開発し、成果を上げた実践の報告であった。

○「根拠を明らかにして自分の考えをまとめ、読みを深める学習」(海東さん・青柳小)は書く活動を読むことの学習に取り入れ意欲的になった授業を報告した。

○「説明的な文章で確かな学力をつける」(中嶋さん・河瀬小)は、段落のつながりに気をつけて読ませるために教材との出会わせ方や課題の持たせ方に配慮し、工夫した指導で成果を上げた授業の経緯と学級づくりについて報告をした。

▼巻頭には、與田靖子先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)