お話リレーをしよう
好 光 幹 雄
スピーチ等で原稿を書くのは、話す力がついてから効果的な表現をし聞き手にインパクトを与えるために書かせるものである。 原稿を書かせそれを覚えさせ、大勢の前で話させることは、実は一番高度なことをはじめからさせていることになる。 むしろ、原稿を書かずにその場で聞いて話すことから始めた方がよい。そのためには、簡単な楽しいゲーム的な要素を取り入れた学習活動の工夫が必要である。 「お話リレーをしよう」はそんな考えから工夫した学習活動である。内容はグループでお話作りをリレーする。 方法 ・4人1チーム。 ・1番目の人が一文の話をする。 ・2番目の人は1番目の人が話した一文を繰り返し、更に一文を追加して話す。 ・3番目の人は1番目と2番目の人の話を繰り返し、更に一文を追加して話す。 ・4番目の人は1番目から3番目の人の話を繰り返し、更に一文を追加して話す。 配点 ・2番目の人が1番目の人に聞き返さなかったら10点。 ・3番目の人が1番目の人に聞き返さなかったら10点。更に2番目の人に聞き返さなかったら10点。 ・4番目の人が1番目の人に聞き返さなかったら10点。 2番目の人に聞き返さなかったら10点。更に3番目の人に聞き返さなかったら10点。 ・合計60点満点。 ねらい ・相手の話を正確に聞くことができる。(聞くこと) ・相手の話を受けて、続き話を話すことができる。(話すこと) ・協力して、話を作ろうとしている。(興味・関心・態度) 例 @カードを用意し、カードを引いてからお話をする。 ・接続詞をカードに。 <しかし・それから・それでも・やはり等> ・特定のことばをカードに。 <もみじ・山茶花・霜・初雪等、ライオン・ゴリラ・キリン等、 赤・青・緑・白等、うれしい・かなしい・怖い・楽しい等> ・ねらいと付けたい力に合わせて色々な工夫ができる。語彙指導にも有効。 A人数をだんだんと増やしていく。 B一人一文から二文に増やす。 C話のテーマを決めてからリレーする。 <怖い話・夢のような話・うれしい話・昔話等> 工夫次第で高学年でも楽しめる。 (大津市立堅田小)
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