なぞなぞゲームで書く力を
杉 澤 周 一

 ゲーム感覚の楽しい学習は、子どもの関心・意欲を高める。活動だけで学びがないということにならないように留意しながら、5年で、なぞなぞゲームを通して書くことの力をつける授業をした。

目標
 目的に応じて適切な言葉を選び、相手にわかりやすく伝わるように書くことができる。
学習ゲームの内容
○口頭で、2つのヒントを出す。
○正解が出やすいようにわかりやすく15文字以内の文を2つ書く。それを口頭で伝え、正解してもらった数を得点とする。(1人がペアの相手やグループ内のメンバーに対して、また学級全体でグループ対抗など)

 【ひまわり】
 1.夏にさいていて種がとれる。
 2.太陽に似て黄色いきれいな花
 【えんとつ】
 1.サンタが入ってくる所
 2.高くて、けむりを出す。

○二つのヒントが示す物を30秒以内に当てる。その方法や集計は、口頭や用紙に書くなど形態に応じて。

学習の流れ
@学習ゲームの内容や方法を知る。
 ・ゲームを説明し、わかりやすいヒントの見本を示す。
 ・実際に学級を2グループ対抗にし個々が自由題でヒントを出し合い正解者数を競う。
A教師が与えるテーマで個々に2つのヒントを考える。
Bグループ内でヒントを読み合い、互いに評価し合い、修正したり自信をもったりする。
 ・正解が出やすい言葉や文か
 ・わかりやすく伝わる文かどうか
Cグループ対抗でゲームをする。
D学習の感想を書く。
 ・言葉を選んだことについて
 ・学習して良かったこと

子どもの感想
 ・一般的でかんたんなことを書くとよい。
 ・おもしろい学習だったので、わかりやすい文の書き方がよく理解できた。
 ・わかってもらえるために、どうしたらいいかを考えた。班の中で話し合えたのはよかった。
 ・みんなの意見をいろいろ聞けて、クイズみたいにして国語ができるのは、とってもよかった。
 ・この学習をして、作文や日記がうまくかけそうな気がした。
 ・同じ意味でも、わかりやすい言葉があるんだな。

 今後、作文や日記、スピーチの原稿、日常的な授業における記述や意見発表の際に、この学習経験を思い起こさせたい。「ほら、あの学習ゲームで、(目的に応じて)言葉を選んだように、…」
(能登川町立能登川西小)