![]() ▼伊庭さんは「ディベートを楽しくしよう」という模擬授業。「運動会の記録を残すにはビデオにするべきである」という論題を手引きに従って討議した。 討論者や評価者など、それぞれに役割を受け持ち実際に行うことにより、指導のポイントをあらためて確認することが多かった。 例えば、立論をしっかりさせることにより、次からの展開の骨組みが確かになること。相手の発言を丁寧に受けてから応える等。 ▼川那部さんは「言葉に敏感な子どもを育てる言語事項の指導」を提案した。 指導の構造として、@具体の場面で「こそあど」言葉を使いながら体感的に学ぶ、A「こそあど」言葉を集めそれを体系的に整理し、更に様々な状況に応じて考える、B知識を理解して、実の場で生かす、C「言葉発見辞典」の一頁を作る、D読むことの学習で考える、というものであった。 授業の導入では、「こそあど」言葉を使わないで会話をするという非日常的な場面の設定で、関心を高める工夫をした。言語感覚を磨く上で筋道がはっきりした実践であった。 ▼巻頭には、山本真有子氏から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司) |