▼3月例会(第265回)の提案は高野さん(仰木の里小)。研究主題は「ことばに親しみ書くことを楽しもう」で、1年間の成果について研究報告。高野さんの授業は(週1時間書くことの授業を担当)一枚文集が軸になる。一枚文集には、@学習(前時)のねらいや方法、A児童の作品、B学習(本時)の予告が書かれている。

▼高野さんの書くことの授業は、前時提出の作品の返却後、前時の作品が掲載された一枚文集を読むことから始まる。前時の振り返りをしながら評価し、本時の学習内容へ導く。本時の学習について理解を深めるために全体学習を丁寧に繰り返す。ねらいや方法が全員理解できた段階で個別に書く活動へ移るという方法で授業が進む。書く時間を確実に確保しているところに特色がある。

▼年間29の題材で書かせた中で子どもが好んだものは「クラス全員しりとり」「どこでもドアー作文」「鉛筆対談」「めぐりめぐる」などゲーム性の濃いもの、書く楽しさがあるものと、創造性が感じられるもの。

▼月例会を教室に見立てて模擬授業を展開し、互いに作品評価を行った。書くことの論議だけでなく実作は研究会のプログラムとして大事にしたいものの一つ。久しぶりに実現できた。

▼巻頭には、金丸洋子先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)