つ ぶ や き を 言 葉 に
中 嶋 芳 弘
「不思議だなと思ったり、はっとしたりしたことを言葉に」と取り組んだ短作文の学習の一こま。 まず、四つ切りの画用紙を配りノートを作る。「この白いノートを短い詩でいっぱいにしていきましょう」と呼びかける。
めいめいがめあてを決めて、「まず、一行詩から」 1面目をいっぱいにしようと取り組み始める子どもたち。そして、「私の一作発表タイム」 「お友達の作品でいいなと思ったのはもう一度読んでもらって、白いノートにお友達コーナーを作ってメモしていきましょう。」 【メモの中から】 ○ポストは、真っ赤な顔していっぱい食べる。 ○サッカーボールは、けられてばかりでこぶだらけ。 ○風はぶつぶつ言ってるおばさん。 ○ガソリンスタンドは、車のレストラン。 ○山は、地球のたんこぶ。 ○雨は、草花のお母さん。 ○テストで0点。母は鬼に変身。 ○車は、いつもおならをしている。 ○遠くに見える山はかめのこうら。 なかなか書けなくて困っていたT児の手が挙がった。 ○しんぞうはいつもお仕事中。 いっぱいの拍手に恥ずかしそうな、T児。照れ隠しのピースマークの手が挙がったところで1時間の終わり。 「今度は、四行詩です。四行詩のこつをちょっぴり」
「ふたつの文があるけれど、どんな文とどんな文かな」 「ええっ」と子どもたち。 「では、また今度」 「ああ、わかった」 S児のつぶやきが聞こえた。 (彦根市立旭森小)
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