コピーライターの気分で
杉 澤 周 一

 5年で「広告の言葉を調べよう」という学習をした。

【目標】
 ○言葉の使い方による表現の効果や語感について関心をもつ。
 ○言葉を選び、工夫して効果的な表現をする。

【学習計画】(全4時間)
 《事前活動》 新聞広告を読み、印象深く伝わる広告文を選ぶ。
 (1) 教科書の事例から広告文の工夫を知る。
  (次時までに、新聞広告を読み、印象深く伝わる広告文を選ぶ。)
 (2) 選んだ広告文が伝えたいことやよさについて話す。
  ・グループで、一人ずつ選んだ広告文について話す。
  ・グループごとに、全体で発表する一つを選び、個々にそのよさや工夫について発表メモをまとめる。
 (3) 選んだ広告文について、全体でグループ発表する。
  ・グループで発表内容をまとめる。
  ・各グループが発表をする。
 (4) 広告文を書く。
  ・何かを売るため、知らせるため、訴えるためなど、自分が伝えたいことを決め、広告文を書く。

 例えば、(3)時で「もしもし、未来ですか」というある携帯電話の新聞広告コピーについて発表したグループがあった。新しい機能が付き、便利さだけでなく先んじて所有者になる誇らしさまでが「未来」という言葉に集約されているかのようだ。
 子どもたちは、「未来」という言葉の語感を、新しい、希望、便利、期待、夢という言葉とつなげた。

【子どもの作品】

・自然が泣いています。みんなの心も泣いている。
・あなたのとなりに何がありますか。 自然、地球、町? 私のとなりには、命があります。
・かえるも 外が暗くなったら、かえる。
・マッチ一本火事のもと コンソメスープは味のもと 
・自然は、ごみ箱じゃありません。
・今、びわこがきずついています。
・もしもーし、未来、だいじょうぶですか。
・未来に自然はありますか?
・来ないと そんそん  来たら とくとく  とくとく うどん


 選り抜いた言葉や文で必要なことを印象的に伝える広告文にじっくり向き合うことで、語感や効果について関心が高まり、言語感覚が磨かれるきっかけになった。
 とても楽しそうに学習をしたので、読書紹介や物語の感想など他の学習に生かしたい。
(能登川町立能登川西小)