▼8月の例会(第258回)は、第15回「新しい国語の授業」研究会(さざなみ国語教室、かつらぎ会合同研究会・KKRホテルびわこ)で行った。

▼言葉による「伝え合う力」を確かにつける喜びと実感のある国語の授業を作り上げる方途について協議を深めた。

▼提案は「物語教材を用いた、読むことの授業」(蜂屋正雄さん・笠縫小)教材「ヒロシマのうた」を読む学習の中で、大事な語句や文に線を引く、難しい語句を調べる、感想を交流する。「川とノリオ」を読み内容を深める等、多彩な学習活動を展開し、言葉の力を育てる実践であった。

▼かつらぎ会の提案は「類義語の違いを知る学習」(柿坂嘉子さん奈良県五條市野原中)は、「擬態語」に焦点を当て、普段何気なく使っている言葉の違いを意味、用法の面から考えさせ、また、班活動を取り入れることで、言葉に対する考えを深めることを目的にした話し合いを通して日本語によりいっそうの親しみを持たせる指導についての実践であった。

▼研究協議では授業の論理や活動の意味、さらに、指導の工夫など多岐にわたって各人の実践と提案に対する意見を出し合った。

▼講演は「言葉を大切にした授業とは」(米田猛先生・かつらぎ会代表・富山大)

▼巻頭には、岩本英幸氏から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)