▼その授業は、詩に題名を付けるためにグループで話し合いを進めるということを目的にしていた。順調に話し合いが進み各グルーが発表をした。

小鳥は
小枝のてっぺんに
子どもは
木かげのぶらんこ
ちっちゃな葉っぱは
葉の中に

あの木は
あの木は
うれしそう
▼その授業は、詩に題名を付けるためにグループで話し合いを進めるということを目的にしていた。順調に話し合いが進み各グルーが発表をした。

▼その中で一人の子が、「僕の作った詩を聞いて下い。」と学習の流れとは少し筋違いに見える希望を述べた。そして 「木」という詩を朗読した。授業のハプニングに驚いていたのは参観者。授業の後、子どもたちに反応を聞いたが、おおむね好評。その子は、自分で詩を書き、友達にいつもプレゼントをしているのだという。その日も、参観者へのプレゼントの意味を込めての朗読であったということが、子どもたちの話しぶりから理解することができた。

▼新しい時代の学校は確実に変化をしている。何よりも子どもの個性を生かす教育が成果を上げているという手応えを感じることが多い。その授業では、自作の詩を朗読でプレゼントにするということに新しさを感じた。

▼学級文化を創り上げる子どものエネルギーとそれを見守る担任の目の響き合いにぬくもりを感じた。(吉永幸司)