3年生の国語の学習を始めました
西 村 嘉 人

 平成15年度3年2組の国語教室がスタートした。「ことば」の学習が充実したものになるようにと、授業開きから次のような取り組みを進めている。

1.学習記録ノ−ト作り
 「国語ノートに『四月十日(木) A 話すことを考えよう』と書きましょう。」
 「国語ノートに『四月十一日(金) A 友だちの話を聞こう』と書きましょう。」
 毎時間、黒板に日付と学習タイトルを書きながら、子どもたちに学習ノートに写すように指示をする。学習ノートを使用しない時も必ず書かせる。1年間の学習記録がノートに残るようにするためである。

2.メモを見ないスピーチ活動
 教科書に掲載されている写真を使ってスピーチする学習が今年の授業のスタート。黒板に「話すことを考えよう」と書いた後、次のようなスピーチの型を示した。

わたしは(    )のしゃしんがいいなあと思います。
このしゃしんをえらんだ理ゆうは、(            )だからです。
(     )たちは、きっと(            )と、お話していると思います。

 スピーチメモが完成した後で、子どもたちに、
「ノートを見ないでみんなにお話しする練習をしよう。」
と指示をした。すぐに
「もし忘れたら、書いていることと少し違ってもいいですか。」
と質問する子どもがあった。
「話をしているときに考えて、メモに書いていないことを話すのはとてもいいことです。」
と返答をした。
 次の時間、子どもたち全員がメモを見ないで発表できた。

3.言葉を大事にする音読
きつつきの商売」(光村3上)の学習。全文通読を一度した後、
「今度はゆっくり読んでいきますから、分からない言葉があったら手を挙げなさい。」
と指示した。
「えりすぐり」「きざんだ」「四分音ぷ」「真っ先」「さし出した」「はじっこ」… など多くの言葉が子どもたちから出てきた。
「よく見つけたね。」
と発言の度に誉めて、言葉の意味を説明した。
 言葉を意識して音読に取り組ませたい、との願いから時間をかけた学習活動である。
 すらすら読むために忘れてはならない学習である。
(彦根市立城南小)