「ひたすら音読」で授業開き
蜂 屋 正 雄

着任式
 転任して、去年と同じく6年生の担任をすることになった。
 着任式で、「蜂屋を見かけたらおはようございます、蜂屋先生。こんにちは、蜂屋先生、さようなら 蜂屋先生、と声をかけてください。」と挨拶をしたところ、全校の児童がよく声をかけてくれる。

自己紹介
 着任式の挨拶が功を奏したのか、学級の児童も大きな声で挨拶してくれた。第一印象では元気な児童が多いのかと思っていた。
 2日目の自己紹介。
 (1) 名前
 (2) 好きな食べ物
 (3) 好きな遊び
 (4) 6年生になって、やってみたいこと、がんばりたいこと
以上の項目をスピーチ形式で発表してもらった。
 前日は教師が見本を見せ、各項目を学級通信に載せる旨を伝え、メモ用のプリントを配った。しかし、本番はこちらの思うような発表とはならなかった。「覚えて、前を向いて発表する」ということを伝え忘れたことが悔やまれた。
 これからの学習の中で話す機会を増やしていきたい。

国語の授業開き
 6年生、最初の単元は「あの坂をのぼれば」である。「読むこと」に重点を置いて学習をすすめた。
 ・声の大きさ
 ・間違えずに
 ・感情を込めて
の3項目を、各2点合計6点満点で評価することを伝え、2時間、ひたすら音読の練習を行った。丸読み、間違えるまで読み続ける、グループ読みなど、繰り返し読ませた。また、一人ひとりが読んだ後に、短く誉めることで、どのように読めばいいのかがわかるように心がけた。
 具体的には、「今の声の大きさ、よろしい」「だんだん声が出てきたね」「今の間の取り方、よかったよ」「感情がこもっていてすばらしい」「今度ははつまらずに読めたね」など。
 練習が進むにつれて、子どもの声は大きくなり、それぞれの子どもの特徴が出てくるようになった。
「今のはAさんにしかできない読み方ですね、よかったですよ。」
というような言葉かけをすると、それぞれに考えて感情を込めて読み、大変楽しい音読ができた。
 本番では、その子の長所がよく出ている音読には、1点プラスして7点満点で評価し、結果を全員に伝えた。国語開きという意味合いからも、全員がよい点数となるようにしたかった。もう一度挑戦したい者は申し出るように言ったところ、はじめのテストより数段良い音読になっていた。
(草津市立笠縫東小)