学 級 閉 鎖 の 中 で
北 島 雅 晴

 インフルエンザの流行により、本校ではほとんどのクラスが、学級閉鎖を行った。私の学級でも、 1月末と2月上旬の2回も学級閉鎖をした。

 2回目ともなると、さすがに授業の遅れが気になり出した。そこで、説明文の学習を家庭学習とし て出すことにした。教材は、「インスタント食品とわたしたちの生活」(東京書籍 5年下)
(1) すらすらと読めるまで音読すること。
(2) ノート2ページに大切なことをまとめ始める。
(3) ノートを完成させる。
といった3時間の自習を設定した。

C まとめるって、どうやってまとめたらいいのですか。
T 今まで、どのような説明文の学習をしたかな。
C 1学期に、文章構成の表を作った。
C 段落番号をつけて、大切なことばをさがして…。
といった話し合いで、何となく学習の見通しはもてた。

 学級閉鎖後、家庭学習をもとに、次のように授業を進めた。
(4) 音読をする。(病気で学習できていない子があるため必要となる)
(5) 一人学習を続けるか、友達同士ノートの交流をするかを決めて学習を進める。
(6) 学習のまとめをする。

(5)の授業より
 子どもたちがまとめてきたノートを読むと、1学期の学習をはるかに越えて内容も多彩であった。 ノートの交流は、友達の工夫点を見つけるのが大切な学習と考えたので行った。ノートを交流後の学習の記録では、

〇Aさんは、各段落の要点をまとめるだけでなく、各段落に自分の考えも付け足して書いているのがすばらしいです。
〇Bさんは、インスタント食品のことをまとめるだけでなくて、うちの人にもインタビューをしている。
〇Cさんは、筆者の考えと自分の考えを最後に書いているのがいいです。

といったように友達のノートに真剣に目を向けている姿が伺える。また、友達のノートを読んだ後、自分のノートの足りない部分を書き込む子も多かった。

 家庭学習を中心とした説明文の学習ではあったが、自分で文章を読もうとする力が高まっていることを感じた。友達のノートに真剣に目を向け、よいところは自分のノートに取り入れようとしたことも収穫であった。5年生の説明文の学習として、ある程度自立した姿が見られたのが、何よりもうれしい。
(草津市立草津第二小)