つ な が り を 表 す 言 葉
三 上 昌 男
論理的な文章を書く上で、接続語の役割は大きい。四年生の国語の教科書には、「だから」と「しかし」による前後の文のつながり方を考えたり、つながりを表す言葉を使って文作りをしたりするように示されている。 そこで、順接の「だから」と逆接の「でも」を使って、短作文の学習を展開した。 【課題1】 「だから」と「でも」を使って作文を書きましょう。 作文例 わたしは、中休みに友達となわとびをして遊びました。すごく楽しかったです。だから、昼休みも遊びたいなと思いました。でも、昼休みには、学級でポートボール大会の練習がありました。 特に指示をしなかったのだが、子どもたちが書いた作文を読んでみると、全員が、「だから」を先に使い、後で「でも」を使っていた。その中には、同じような内容の2人の作文があった。 *今日は、ポートボールの試合があります。だから、精一杯がんばります。でも、ちょっと緊張しています。 *今日は、ポートボールの試合があります。だから、緊張しています。でも、みんなでがんばりたいです。 2人の思いの違いを話題にしてみたが、はっきりとした答えは見つからなかった。 【課題2】 ( )に文を入れて、正しい文章を作りましょう。 課題文
子どもたちは、課題文のおかしさに興味を持って、意欲的に文作りに取り組んだ。 <A> の作文例 *今日は、いつもより早く起きました。でも、宿題をするのを忘れていたのでやっていました。だから、学校におくれてしまいました。 <B> の作文例 *お正月には、お年玉がもらえます。でも、貯金するように言われます。クリスマスには、ほしい物を買ってもらえます。だから、クリスマスが大好きです。 今回の学習を生かして、文と文のつながり方を意識すると共に、適切な接続語を使えるようになってほしい。 (近江八幡市立金田小)
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