見 通 し を も っ て
北 島 雅 晴
「身近なニュースを伝え合おう」という話すこと・聞くことの学習(5年生)を行った。みんなに分かりやすく伝えるために工夫して話すこと、友達の工夫点を見つけることをねらいとした。 本学習では子どもに学習の計画を立てさせることも大切にした。次の2つの事柄について、じっくりと考える時間をもった。 (1) 身近なニュースを伝え合うためには、どのような学習が必要か (2) 決めた学習を進めるためにはどのようなことが大切か (1) について ・身近で起こったニュースをさがす ・大切なことをメモしておく ・インタビューする ・ニュースの文章を書く ・みんなに分かりやすく伝える文章を書く ・ニュースを読む練習をする ・テレビのニュースを見て勉強する ・ニュースの写真をとる ・声を出す練習をする 学習活動とそのめあてとが、順不同で出されたので、整理して学習の見通しがもてるようにした。 その1 ニュースをさがす その2 ニュースの原稿を書く その3 ニュースを伝える練習をする その4 ニュースの発表をする その5 自分の発表をふり返る (2) について その1〜その5までそれぞれの段階で、学習のめあてを話し合った。例えば、その3では、分かりやすく伝えるにはどのような工夫が必要かを考えた。参考資料としてテレビのニュース番組を見た。 ・原稿をできるだけ見ない ・はじめと終わりにあいさつをする ・口をはっきりと開ける ・みんなにはっきりと聞こえる声で話す ・話す速さを考える ・「、」や「。」に気をつけ、間を考える ・間違わずに話す といった意見が出されたので、この中から自分のめあてを3つ選んで練習をすることにした。(それ ぞれが決めた3つのめあては友達の発表を聞く時の観点にもなる) 「国語は何をするのですか」と、聞きにくる子がいる学級の現状を考え、少しでも学習を自分のこととしてとらえられるようにしてほしいと願って実践した。子どもが学習の流れをつかんで主体的に進め、ポイントでは教師からの働きかけ(教材の提示や学習のこつ等)があるという国語の授業をめざしている。ただ、大切なことは手堅く教えることも忘れないようにしたい。 (草津市立草津第二小)
|