計 画 書 を 作 ろ う
北 島 雅 晴

 今年の5年生は、委員会活動や係活動に進んで取り組もうとする子が多い。学級のみんなまたは全校での取り組みとなると、見通しをもって計画を立てておく必要が出てくる。そのために少しでも役立つようにと考え、この単元を設定することにした。

【学習の流れ】  全6時間  
1.「クラスで楽しくドッジボール大会をするには」という設定のもと、計画書を作る練習をする。(2時間)
2.計画書を交流し、作り方のポイントをつかむ。(1時間)
3.計画したいことを決め、計画書を作る。(2時間)
4.計画書の交流をし、その実行のためにさらによいものに仕上げる。(1時間)
 ※以下、3の活動について取り上げる。

 ほとんどの子どもたちは、係活動に目を向けた。
 ・クイズ大会をしよう
 ・カメを長生きさせよう
 ・テスト大会をしよう
 ・クラスのみんなで遊ぼう
 ・大なわ大会をしよう
といったテーマで計画書を作り始めた。
「先生、計画したことは必ずやるのですか。」
と聞きに来る子があったので、次のように答えた。
「実行するために計画を立てているのだから、必ずやります。」
それ以来、子どもたちは現実の問題として、真剣に考えるようになった。友達同士でトラブルが起こったらどうしたらよいかといった具体的な場面での細かいルールも考えた。
「友達と相談してやってもいいですか。」
という質問には、
「今回は、自分の力で作るということがねらいだから、一人ひとりで作るようにします。ただ、係で協力することも必要だから、相談は最小限にしましょう。」
と答えた。

 今回の学習は、大切なことを落とさないで書くことをねらいとして行った。いろいろな場面や可能性 を想定して考えることは、今後も必要な力になってくる。また、書いた時点で学習が終わったという だけでなく、書いたことが生かされると書く目的もはっきりとしてくる。
 今後みんなで何かをやろうとする時は、思いつきだけでなく、簡単な計画書でいいので作ろうとする子になってほしい。係ごとに、たくさんの計画書が出来上がったので、今後実行していく姿を楽しみにしている。
(草津市立草津第二小)