思 い 出 い っ ぱ い 発 表 会
北 島 雅 晴

 今回の学習は、2年生のまとめの学習であり、国語科(話す・聞く)と生活科の合科となる。
 生活科では、今までの8年間の自分の成長をふり返り、本や絵巻物にまとめる学習をする。国語科としては、本や絵巻物を手がかりとして、「自分のできるようになったこと」を2分間で話す学習となる。今までのスピーチ(お話ランドとよんでいる)のまとめの学習として位置づけた。

 学習の流れは、次のとおりである。(国語科の部分のみ)
(1) 「できるようになったこと」というテーマで、何を話すかを考える。
 ・逆上がりができた
 ・友だちいっぱい
 ・一輪車乗り大成功 等
(2) どのような順序で話すか、スピーチメモを作る。
 「はじめ・なか・おわり」と書かれた用紙に、思い出したことを書いていく。
(3) 3・4名のグループを作り、発表練習をする。
 それぞれのグループにストップウォッチを持たせ、発表の時間を計る。どの子もが、2分間話ができるようにする。そのため一人ひとりの発表の後で、「こんなお話も入れたらどうだろう」と、意見を出し合う場を設定した。
(4) 思い出いっぱい発表会をする。
 持ち時間は、一人5分程度。
 ・できるようになったこと発表
 ・2人に発表の感想を言ってもらう
 ・おうちの方からのメッセージ

 おうちの方には、お子様の小さいころのエピソードを原稿用紙1枚程度書き、発表会で読んでいた だくようお願いした。(都合がつかない場合は教師が代読する。)
 発表会には、3分の2の保護者に参加いただいた。友達の小さいころの話を、時には笑いも起こったが、一言も話さず真剣に聞く姿が見られた。本人は下を向いてはずかしそうにしながらも、うれしさを感じ取ることができた。
 2分間話したという満足感と、保護者の協力により成長の足跡が確かめられたこと、2つが収穫で あった。
「我が子は、ちょっとはずかしかったけど感動した、と話しておりました。8年間の成長や思い出をふり返るいいきっかけになりました。いい企画をありがとうございました。」
ある保護者からこのような手紙をいただいた。一人ひとりが大切な存在として支えられていると感じることができる発表会であった。
(草津市立草津第二小)