1 年 間 の 思 い 出 を 題 材 に
三 上 昌 男

 4年生の1年間をふり返り、心に残っていることを選んでいろいろな方法で書き、発表したり、文集にして読み合ったりする学習を計画してみた。

(1) スピーチ原稿「わたしの思い出ベスト3」を書く
【文例】
 一年間をふり返ると、たくさんの思い出ができました。
 その中から、三つの思い出をしょうかいします。
 一つ目は、・・・
 二つ目は、・・・
 三つ目は、・・・
 これで、「わたしの思い出ベスト3」のしょうかいを終わります。


(2) 友達とペアになり、「思い出のえんぴつ対談」を書く
【文例】
 A「Bさん、一年間をふり返って、心に残った行事は何ですか。」
 B「わたしは、運動会が一番の思い出です。」
 A「とてもがんばりましたね。どの種目のことが心に残っていますか。」
 B「○○です。・・・」

 「えんぴつ対談」は、テーマを決めて、2人1組で話し合うように、交互に書いていくものである。学級で「えんぴつ対談文集」を作り、読み合うと楽しいであろう。

(3) グループで、「よびかけの詩」を作る
【文例】
 四年二組の一年間、
 たくさんの思い出ができました。
 春、遠足の思い出。
 「よいしょ、よいしょ。」
 あせびっしょりになり、
 ちょう上をめざした山登り。
 上からの景色は、最高でした。
 夏、○○の思い出。・・・
 秋、・・・
 冬、・・・
 楽しかった一年間、
 みんなですごした思い出を
 大切にしたいです。

 作ったよびかけの詩は、読むところをグループ内で決めて、工夫しながら音読をしたい。

(4) グループで、「思い出の劇」の台本を作る
【台本例】
 ナレーター わたしたちのグループは、学年のリレー大会のことをげきにしました。5月、バトンパ スの練習をがんばったあの時のことを思い出してください。
 A「いよいよリレー大会だね。」
 B「何かわくわくするね。」
 C「わたしは、どきどきするわ。」
 D「今日は、最後の練習だ。がんばろう。」
 (ピーッという笛の音)

 書き上げた台本は、グループで何度も読み、動作などを工夫して劇の練習に取り組ませたい。

 文例を示すと、子どもたちのイメージが広がり、意欲的に取り組むことができると考えている。
(近江八幡市立金田小)