▼1月例会(第239回)の提案は池嵜さん(びわ来湖フローティングスクール)、広瀬さん(石部南小)。提案をもとにこれからの教育について考えあった。

▼池嵜さんは、「ことばの力が生かされる場、フローティングスクール」という研究主題で、生きた場における言葉について発表した。学習船という体験の場で、子どもの言語力を観察した結果の提言は新鮮であった。
・話す力の中に、スピーチ原稿を書く力というものの関わりを見逃していないか。
・聞く力の中に、順序・名称・数値など聞くポイントを切りかえる力が大切ではないか。
・話すこと・聞くことは、目的や相手とともに、場という力学が働いているのではないか。
等、今まであまり気にしていなかった実態の分析であった。

▼広瀬さんは、「移行期における新教育課程編成に向けての取り組みから」という主題で、創意工夫を生かした特色ある教育活動の展開について提言した。
 「総合的な学習の時間」の取り組み、高学年教科担任制の実施、サークル活動の創設という3つの柱を中心に、実践の成果や今後の見通しについて発表した。教育課程編成に注ぐエネルギーが溢れていた。互いに学び合い協議を深めた。

▼巻頭には、村田伸宏先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)