詩 を つ く る の は …
北 島 雅 晴

 2年生の2学期までに、詩を音読したり視写したりする学習をつづけてきた。3学期は詩の学習のまとめとして、暗唱会や詩集作りをしたいと考えた。ただ、教師からすべて学習を与えるのではなく、今までの学習を思い出して自分たちで進めていくようにしたい。

 3学期のはじめ。まず、詩についての子どもの意識を確かめてみた。

T 2学期までにどんな詩の学習をしたか思い出せますか。
C 図書室へ行って、詩の本を読んで、自分の好きな詩をノートに書きました。
C 一番好きな詩を決めて、感想を書きました。
T 今まで学習した詩で、好きなものはありますか。好きな訳も言えたら話しましょう。
C ぼくは「小さな子」という詩が好きです。訳は、小さな子らしいなと思ったからです。
C 私は「ようちえん」という詩が好きです。訳は、雲の様子がよく分かるからです。
T これから詩の学習をするとしたら、2つのうちどちらをやりたいですか。みんなの前で好きな詩を音読する。自分で詩を作ってみる。
C 私は、あまり詩を作ったことがないから、一度作ってみたいです。
C 私は、日記の代わりに詩を書いているから、もう少し書きたいから詩を作る方がいいです。

 私の予想に反して、詩を作りたい(かなり誘導したのだが)という意見が圧倒的となった。

 次の日。
T 「さあ、これから詩を作るよ」と言ったら、自分で作れそうかな。
と尋ねたが、「できる」と答えたのは3名。次にどうして書けないかを考えさせた。
C どんなことを書いたらいいのか分かりません。
C 書くことは決まりそうだけど、うまく書けるかどうか心配。
という意見が出たので、この時間は、どんなことが書けそうか「詩のたね」を集める時間にした。た ねをいくつか集めた後、友達同士交換し、詩にしたら良さそうなものを聞き合う時間を設定した。そ して、詩作り、友達同士での読み合いと続く。

 最近になって、子どもに学習の進め方を意識させることが大切だと思うようになった。特に今回は 詩の学習のまとめでもあるから、自分たちでやり方を決めて取り組んでいくようにしたいと思った。
 今回の詩作りの感想をもとに、詩集作りや暗唱会につなげたいと作戦を練っているところである。
(草津市立草津第二小)