歌 で 始 ま り 歌 で 終 わ る
北 島 雅 晴

 2学期から、朝の会と帰りの会で歌をうたうことにした。どのクラスでも行われているようなことだが、ちょっとだけこだわって続けようとしている。
 こだわりの一つ目は、夏休みの間にたくさんの歌集に目を通し、みんな(2年生)で歌う曲を20曲程度にしぼっておいたことである。二つ目は、これも夏休みのことだが、選んだ20曲の歌詞を大きな紙に書き、いつでも歌える状態にしておいたことである。

 「いい歌をたくさん歌うぞ」と、教師が意欲をもつと、子どもの歌声も変わってくるように感じる。ある女の子(2年生)が次のような日記を書いた。
 「わたしはいまうたっている『マーチング・マーチ』のうたがすきです。はやくおぼえてうちでおかあさんにおしえたいと思います。」
 親子で歌う姿が浮かんできた。
 「今度、エレクトーンの発表会があるのだけど、先生に演奏する曲は自分で決めなさいと言われたので、『君をのせて』をひきたいので楽譜をコピーしてください。」
と、頼みにきた子がいる。発表会での演奏を聞いてみたいと思う。

 楽しく歌うことと合わせて、取り組んでいきたいことがある。歌詞を使ってことばの学習ができないものかと考えている。

  そうだったらいいのにな   井出 隆夫作詞
 そうだったらいいのにな
 そうだったらいいのにな
 うちのおにわがジャングルで
 こいぬのタローがライオンだ
 そうだったらいいのにな
 そうだったらいいのにな

 「うちのおにわが・・・ライオンだ」の部分を一人ひとりが考えて、歌を作るというもの。まだ実施していないので具体的には書けないが、二学期のどこかでやってみたいと考えている。 この他にも、ことば遊びとして自分で歌詞を作って歌えそうなものがある。音楽の学習と国語科の学習とは、歌詞を通して学習の接点があるように思う。

 子どもが楽しく歌えそうな歌、子どもが知らないけど歌わせたい歌、をどんどん歌わせていきたい。その中で、歌うことから何か発展していく出来事が生まれるかもしれないと期待をしている。例えば 歌をたくさん覚えたので一番好きな曲を選んで発表会をする。おうちの人にも見にきてもらったり、歌ってもらったりする等。
 毎日歌うことで何が生まれてくるのかを楽しみにしている。
(草津市立草津第二小)