分かりやすい作文にする勉強
森  邦 博

 作文は分かりやすい文章がよい。その条件はつぎの2つ。
 ★詳しく書くこと
 ★筋道を通して書くこと
 2年生で「分かりやすい作文」の授業実践を紹介したい。

1.「くわしく書く」学習
(1) 金魚が水槽で泳いでいる絵を見て話し合う。
T (「金魚が います」と板書)この文に見つけたことを付け加えてもっと分かりやすくしましょう。
C 尾びれが大きい金魚がいます。
T どんな金魚か、尾びれの様子を詳しくしましたね。
C 尾びれが大きくて、大きな目で、口が小さい金魚がいます。
T 今度は、目や口の様子まで見ましたね。見つけたことを増やすとどんどん詳しく分かりやすい文ができますね。
(2) ワークシートに、自分の力で絵を見て見つけたことを書き加えて、詳しく分かりやすい文を書く。
(3) 友だちの作文を読みよいところを発表して評価し合う。
<作文例>

・みんなが好きな中くらいの人魚姫みたいな金魚が、口をぱくぱくしてえさをほしがって、金魚ばちで光っています。
・びっくりしているような顔の、しっぽのきれいな金魚が、金魚ばちの中で楽しそうにおよいでいます。


2.「筋道を通して書く」学習
(1)「おとうさんはまんねんひつだ」「サンタさんはトナカイだ」の謎を解く。
T このなぞ、とけますか?
C (「???」という表情がしばらく続いたが)おとうさんが、字を書いてべんきょうするときはまんねんひつだ。
T うまい、その通り!これならできそうという人はどしどし発表しましょう。(一人がひらめくと、次々挙手が続く)
C ひげのながいおとうさんが、大事にしているのは金のまんねんひつだ。
T 筋道が通った分かりやすい文になりましたね。
(2) ワークシートに「おとうさん・トナカイの謎」を解いて分かりやすく筋道の通った文にする。
(3)「では、お母さんは○○、そのわけは○○」の○○の中を考えて書く。
(4) 読み合い、感想を(よく分かったかどうか)述べて評価し合う。
<作文例>

・ 白いふわふわおひげのサンタさんの、そりをひいているのは、サンタさんじまんのつのの長いトナカイだ。
・ おかあさんはおふとんだ。そのわけは、おかあさんはおふとんみたいにやさしいし、ふわふわして気もちがいいから。
(大津市立仰木の里東小)